激安中古PCでDTMやってみた


激安の中古PCを手に入れた

10年くらいMacしか持っていなかったんですが、ちょっとだけ使う必要が生じた為に安いWindowsPCを探してました。ちょっと使うために買うにしても結構します。4〜5万くらい出してもいかにも貧弱そうなスペックです。

どうしたもんかなあといろいろ見ていたら、中古PCという手段があることに気づきました。

調べて見てみると確かに激安。

でもやっぱり中古PCというとイメージが悪い。ウイルス入ってそうとか、なんかヤバいものが入ったままになってそうとか、すぐぶっ壊れそうとか、タバコ臭そうとか。ちょっと前までならそんな先入観で論外でした。

しかしよく調べてみると、ちゃんとしたお店を選べばクリーニング、データ消去からOSクリーンインストールまでしっかりやっているようで、結構信用できそうな感じです。

そしてPCも企業にリースされていたものを仕入れているケースが多いようです。中には個人がバリバリ使っていたゲーミングPCだろうなって物もありますが高い、明らかに企業から来たようなPCは古いがとても安い。でも会社のパソコンってあんまり無茶な使い方しないですよね、まともな会社なら。

そこで私が目をつけたのは本体のみで2万円、CPUがi5、メモリ8GB、SSD256GB、Windows10のDELLの小さめのデスクトップパソコン。新品のSSDに換装済みってのがとても良い。もしディスプレイ、キーボード、マウス込みなら3万しないくらいでしょうか。

CPUの品番を調べてみるとすごく古い。が、激安だけどそこまでの貧弱なスペックというわけでもないという感じで、保証期間もあるし、使えないレベルだったとしても2万なら諦めつくし、物は試しで買ってみました。(本体に付いていたラベルをみると最初はWindows7が搭載されていて、あとで10にアップデートした物のようでした。やはり古い、、)

スペックはこちら

  • DELL Optiplex 7010 SFF
  • CPU intel Core i5
  • メモリ 8GB
  • ストレージ SSD 256GB(新品)
  • OS Windows 10 Pro 64bit

発売日を調べてみると2012年〜2015年くらいで、当時は10万以上の価格だったようです。とにかく相当古いということがわかります。

しかし使ってみると起動も爆速だし、動きもサクサクで10年も昔のパソコンとは思えません。

これはSSDの恩恵が大きいかと思います。これがもしハードディスクだったらどうかなと考えると、やはりあまり期待はできないように思います。もちろんできないことはないと思いますけど….。

私は以前、使用していたMacBookのハードディスクをSSDに換装したら劇的に速くなったので、それ以来SSD信者になってしまいました。保存容量は少なくなってしまいますが、そのデメリットを上回るパフォーマンスが手に入ります。足りないストレージは外付けで足しましょう。迷わずSSDにするべきです。

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激安中古パソコンはDTMに使えるか

せっかくいい感じのPCが手に入ったのだから、どうせならDTMを試してみたくなります。

激安PCでどれくらいできるか?

今はiPhoneに入っているGarageBandでも結構なクオリティで楽曲制作をすることができます。iOS対応のオーディオインターフェースを使用すれば生歌、楽器のレコーディングも全然いけます。Desk Top Musicならぬ、Mobile Music とでも言うのでしょうか。

しかしMTR的な使い方であればなんとかなりますが、編集作業やプラグイン、ソフトウェア音源等の使用のような領域はまだまだ制約が多く、できる事、作業のしやすさなどはPCの方が断然有利だと思います。今後もモバイル向けが進化しても、デスクトップ向けもまた進化するのでこの状況はしばらくは変わらないのではないでしょうか。(でもまあ現実は予想外の方向へ進んだりするものですが)

特に若い方はそもそもPCを使う機会が少ないと聞きます。持っていないって人も多いのかもしれない。

でもDTMやりたい人もいるでしょうし、たくさんいて欲しい。本気でやるならPCの方が良いんです(個人の感想)。

そこでとりあえず激安中古PCという選択肢もあるかもよ?という話をしてみたいと思います。

この激安中古PCでどれくらいDTMできるのかやってみました。DTMやりたいけどPC持ってないって若い人はぜひ参考にしてみてください。

Presonus Studio One Primeで検証

DAWは無料のPreSonus Studio One Primeを使います。最新のバージョンです。このStudio One PrimeはPreSonusでアカウントを作れば無料で使えますし、出回っているほとんどのオーディオインターフェースが対応してます。無料版は外部のソフトウェア音源やプラグインが使えないという制限がありますが、アップグレードすれば使用できるようになるので、初心者がとりあえず使ってみるのにいいんじゃないかと思います。機能の制限はありますが、性能としてはCubaseやLogicなどのメジャーなDAWと同等と言っていいものです。

参考記事→ Studio One Primeの使い方(初心者向け)Part1インストール

どの程度DTMがこなせるかで一番わかりやすいポイントは、ソフトシンセ(ソフトウェア音源)を何本くらい立ち上げて同時再生できるか、そしてバッファを小さくしても大丈夫か、この2点かなと思います。

まずは最初はバッファサイズをデフォルトの512サンプルのままでやってみます。

ちなみにバッファサイズというのは、PC内部でどれくらい時間的余裕を持たせて信号を処理するかという数値です(厳密に言うと違うのかもしれませんがここではそんなイメージで大丈夫です)。この余裕が大きいとCPUに余裕ができるかわりに出力される音声に遅れが生じます。これをレイテンシーと言います。バッファサイズによらず多かれ少なかれレイテンシーは生じてしまうものなのですが、バッファサイズを小さくするとレイテンシーを小さくできます。ここではこのくらいの説明に留めておきましょう。

まず何もトラックを入れていない状態で再生するとどれくらいのCPU使用率なのか見ました。数値が見えづらい場合はブラウザ で拡大すると見えると思います。すいません。

結果は0.8%近辺でした。1%程度ですね。アプリの起動だけではほとんどCPUを使用していないようです。これは結構意外です。(システムトータルの使用率ではなく、Studio Oneだけの使用率を見ています。)

ではStudio Oneに内蔵のソフトウェア音源「Presence」をトラックごとに立ち上げて3和音コードを全音符で鳴らしたトラックを20本作成し、同時再生してみます。つまりソフトウェア音源を20台起動すると言うことです。これをタスクマネージャーでモニターします。尚、音色は適当にStrings、Syhnth、Brass系から選んでいます。音色ごとの重さについては今回は無視します。

結果、29.4%近辺でした。まだ全然余裕です。(ミキサーセクションと上部セクションでトラックナンバーがずれてしまっています)

さらに10トラック増やして30トラックにしてみました。

38%近辺でした。まだまだ余裕です。想像以上にCPU使用率は上がりません。DTM始めたての方だとこれくらいのトラックが使えれば十分じゃないでしょうか?

バッファサイズを変えてみると

では、この状態でバッファサイズを512から256にしてみます。

48%近辺でした。これも思ったほど上がりません、かなり意外です。個人的には倍ぐらいまで跳ね上がると思っていました。

さらにもっと小さくして192までいってみます。正直ここまで小さくする意味はあまりないと思います。

50%を少し超えたくらいです。これも意外なほど上がりませんでした。

個人的には256ぐらいで十分だと思っているのでここで256に戻します。

エフェクトをインサートしてみる

バッファを256に戻したところで、各トラックにコンプレッサーを一つずつ挿入してみます。Presonus Studio One Primeではチャンネルストリップと呼ばれ、EQ、コンプレッサーが一つにまとめられているものになっているでそれを全30トラックに挿入します。

60%弱と言ったところでしょうか、ここでもそこまで上がらない感じです。もちろんトラックに挿入するエフェクトは一つだけでは済まないでしょうから、実際の制作を想定すればここあたりでそろそろ限界が見えてきた感じでしょう。まだ40%あると言えばあるのですが、CPU使用率パツパツで使うとエラーが起きやすいですし、PC内の他のアプリケーションのことを考えると、このあたりを目安にしておいた方がいいのではないかと個人的には思います。

最後にトラックをオーディオ化してみる

では検証の最後に、作成したインストゥルメントトラック30本をオーディオ化してみたいと思います。

ソフトウェアインストゥルメントは再生の際にリアルタイムでMIDI情報を読み取ってそれを「演奏」しています。オーディオ化するということはその演奏にプラグインエフェクトやオートメーションなどを施した状態でオーディオファイルに録音するというイメージです。

オーディオ化したファイルを再生するときはソフトウェアインストゥルメントやプラグインエフェクトは使う必要がなくなるのでCPU使用率を節約できるメリットがあります。デメリットとしては音質を調整するのが面倒くさくなるということですね。

全トラックをオーディオ化して再生してみるとCPU使用率は12%程度になっています。これで相当な余裕ができました。

単純にオーディオトラック30本程度では12%くらいしか使わないということになります。

これを利用すれば相当な数のトラックを利用した大規模プロジェクトもいけそうです。

外部プラグインやインストゥルメントだと?

今回検証した内容はStudio One Primeに内蔵のインストゥルメントを使用して行いました。(そもそも無料版Studio Oneでは内蔵のプラグインとインストゥルメントしか使えません。)

そして基本、DAWに内蔵されているプラグインは重くないです。

これが他社のプラグインやインストゥルメントだったらどうでしょうか?

巷にはCPUパワーやメモリを消費しまくるプラグインやインストゥルメントがたくさんあり、一つ起動しただけでCPU一杯一杯なんてものもあると聞きます(使ったことはないです)。そういうのは仕方ないとしましょう。

なのでそう言ったものを使う場合は今回の検証のようには行かない思います。しかし誤解を恐れずにいうと、「普通の曲」を制作する分にはそんなに不自由はしないんじゃないかなと思います。

そもそも外部プラグイン、インストルメント盛り盛りで使えるような余裕があるならちゃんとしたPCを買ってるはずです。

ですが、これからDTMをはじめようという方が使う分には十分使えるんじゃないかなと思います。

最低限欲しいスペック

私が購入したPCのスペックをおさらいすると

  • DELL Optiplex 7010 SFF
  • CPU intel Core i5
  • メモリ 8GB
  • ストレージ SSD 256GB(新品)
  • OS Windows 10 Pro 64bit

です。これで2万円。

この古いPCであまりストレスを感じずにDTMをやろうとすると、デスクトップ、新品SSDに換装、Core i5、メモリ8GBは個人的に最低ラインかなと思います。メモリはさらに多いに越したことはないです。今回の検証ではあまり注目ポイントにはなっていませんが、プロジェクトが完成に近づきだんだん大きくなっていったり、外部インストゥルメントなどを多用しようとすると、メモリの大きさが重要になってきます。

そして、このPC自体は快適に使えましたが、これからさらに安さを求めてこれより低いスペックに手を出すのはリスクがあるかなというのが今回検証してみて思ったことです。

私が購入した際、SSDじゃなくハードディスク仕様だと¥3,000〜5,000くらい安かった気がするんですけど(ハッキリと覚えていませんが)、この¥5,000を出すか出さないかって結構大きいと思います。

新品15万のPCからグレードを下げて12万のにしてもそこまで出来ることに差は出ないと思いますが、2万のPCだとDTMでも使えるのに、1万のPCにグレードダウンした場合、ぜんぜん使い物にならなかったというケースも考えられるんですよね。安いからこそお金を無駄にしないためにスペックに気を使いたいところです。

まとめ

仕事のために仕方なく買った激安中古PCでしたが、意外なほどちゃんとDTMでも使えました。

昔使っていたPC(XPの時代です)の感じで限界を想定するとびっくりするほど余裕がありました。時が経っているから当然と言えば当然なのですが、感慨深いです。

最後に

あと、やはり中古ですから何があるかわかりません。絶対壊れないというよりも、壊れても補償がしっかりしているかどうかでお店を選んだ方がいいと思います。

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